しめ縄作り教室

去る12月21日(日)、時津町民俗資料館(とぎつカナリーホール内)主催の平成15年度親子しめ縄作り教室が、
とぎつカナリーホールリハーサル室で午前9時30分から12時まで開かれました。


正月飾りには、門松、しめ飾りと輪飾り、床飾りがありますが、今回の教室は、しめ縄作り教室です。

しめ飾りと輪飾りは、どちらも、しめ縄で作ったお飾りで、古い年の悪や不浄をはらい清めるために飾るものです。
もとになるしめ縄は、神聖な場所に張ることで、周囲のけがれが進入するのを防ぎます。

しめ飾りは、玄関の正面やドアの正面、床の間など部屋の正面にかけます。
輪飾りは、門松にかけたり、各神様の領域の入り口にかけます。火の神様の入り口は台所、水の神様なら
水道の蛇口、トイレや勝手口。あとは、それぞれが大切だ
と思う場所に飾ります。車専用の輪飾りなんか如何ですか?。


○ 実 施 要 領

趣 旨
先人達が残したしめ縄作りの技を親子で体験し、正月が持つ意味を親子で再認識するとともに、
参加者同士の異世代間の交流が図られることを目的としています。

講 師
老人クラブ 第2なづみ会長 川崎 進 氏      野田黒丸踊り 保存会長 馬場常一 氏

参加対象
小学校5〜6年生親子
今回は、応募者が多く抽選で11組28名(当日1組キャンセルがあり補充効かず)の方に参加頂いたそうです、
抽選に洩れた方には、申し訳ありませんでしたということでした。


 実 施 状 況

しめ縄作り教室は、山下館長の挨拶のあと、民俗資料館担当の山下弥生さんから製作に当たっての安全上の注意があって、
講師の先生が順を追い要所要所で作り方の説明と実演を行い指導しました。
ユーモアを交えた分かり易い説明で、和気あいあいとした雰囲気の中で製作が進みました。

この道30年の川崎先生がいとも簡単に作り上げるのに比べ、生徒の皆さんは、悪戦苦闘、時間はかかる、
見掛けはわるい、手にかざして見るも納得行かず、思案投げ首で居ると川崎先生と馬場先生が手助けをして、
どうにか、親子共同の自作しめ縄が出来上がりました。

先生からは、「何事も体験してみないと分からないし、前へは進まないので兎に角やってみることだ、
何個か作れば一応作れるようになる」と慰めまじりの励ましの言葉を頂いておりました。

時間の経過とともに、しめ縄も出来上がり、参加者の皆さんは、物作りの楽しさ、難しさを肌で感じご満足のご様子でした。
帰りは、自作のしめ縄と先生から頂いたしめ縄を手に手に、これで準備万端良い正月が迎えられそうだという表情で帰って行かれました。


親子しめ縄作り教室の風景

自作のしめ縄を手にして記念撮影
主催者側の挨拶と注意事項・熱心に聞く参加者・いざ製作始め・ワラの束ね方から・構え方の実演
ワラの撚り方・そぎ方・移動指導・さがり付け・完成(写真は製作順番に並べています、尚、クリックすると拡大します))
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’03.12.24 y.canata