魚巣ブロックを知っていますか?
(2004.0906)

時津川の護岸工事は、今(2004.8月末)町立図書館横の工事が終了しました。
護岸壁面の全貌が見えていますが、下部は、やがて水につかり見えなくなります。

護岸壁面下部に穴が空いた2段のブロックが見えますが
これが魚巣ブロックで、魚の隠れ家として造られたものです。

昔は、護岸をコンクリートやブロックで固めていましたが
このような工事方法は生態系に影響を与えるという反省から、今では魚巣ブロックが使われるようになりました。

2,3年前に始まった時津川の護岸工事でも
時津港から一定の間隔を置いて魚巣ブロックが使われて来ました。
上の写真は図書館横に位置する護岸壁面です。

時津川にもウナギや鯉、ボラなどの魚が少しずつ増えてきたことから
魚にとっては癒しの”リゾート地”になるのではないでしょうか?

梅雨の頃の夜、この穴に手を入れると
もしかしたら、大きなウナギやツガネがどっさり!獲れるかも?

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ただ、先行き不安も!

折角の魚巣ブロックも やがて時津川から流れてきた土砂で埋まってしまうのでは
ないかと心配する声もあります。

時津港・旧時津橋付近は、時津川から流れてきた土砂が堆積しているため
干潮の時間帯では水深がヒザの高さになることがあります。
この河口の浚渫を行わない限り、土砂の堆積は上流まで及び、水深は益々浅くなります。

(町の長老たちによれば)
オイ達が若っか頃は、新地橋から飛び込んで泳ぎよったとばい!
魚もカニもダクマもおった、勿論洗い物もしよった。
さて!
借金地獄の国家財政の中で
防災・生態系・自然・景観・汚染・の工事(維持管理)費を考えた場合
果たしてどんな川(護岸)がいいのだろう、考えさせられる。



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