恋人たちの大ざくら
--2005.4.13 熊本県阿蘇郡白水村--

大きな1本の桜に大勢の人が魅入っていた。
恋人たちも、子ども連れの若い親子も、大の男も、老婆も感慨深げに魅入っていた。
やがて桜をバックに自分達の姿を、ケータイのカメラで写しむ。
神ががかった不思議な魅力を感じる桜である。

残念ながらこの桜は時津町にある桜ではない。
熊本県阿蘇郡白水村にある桜。
「一心行の大桜」

3年くらい前から観に行きたいと思っていて、やっと実現した桜見物でる。
テレホンガイドで開花状況を聞きながら、スケジュールを調整
13日(水)の満開期にあわせて観ることができた。

この桜は樹齢420年
近くにいた関係者の話によれば、中央のTV局が紹介してから特に観光客が多くなったという
昨年(2004)のさくら祭り11日間に27万人の見物客があった。
1本の木が27万人を集めるとなれば、長崎ランタンフェスの15日間82万人に引けをとらない。、


(高さ14m幹回り7.35mの大桜、昨年の台風で幹が2本折れたが見ごたえ十分))


時津町の浦郷にも中山公園という桜の名所があった。
山をピンクに染める頃、あちこちに陣取ったシートに、1升びんを持って集まっては歌声を響かせていた。
今はその中山公園も団地に変り、7,8本を残してその面影を少し残している。

浦郷の八幡神社にある桜は、数年前から若木に花をつけるようになった
境内には小さなステージもできた。

祐徳稲荷神社の杜も時津の桜の名所であった。
「初午さま」は今でも続いてはいるが、昔はもっともっと春の陽気にピンクの色がついていたように思う。
桜の樹木に巻きついたカズラを取り除き、繁った雑草を刈り取れば

恋人たちがケータイを持って集まり、たちまち、まちに陽気な歌声が聞こえて来そうな気がする。




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