今年の蛍は気温が低く出始めるの遅かったのですが、数はいつもになく多かったように思います。
時津町内のあちこちから「蛍を観に行った」という話しを耳にしました。
小さな虫かごをもって蛍狩をしている
家族連れも多く目にしました。
 

コミュニティ時津のほたる観賞会のあと
お二人から
ほたるの句をそえてメールが届きました





(T)
先日は大変お世話になりました。
予想以上の蛍を見れて、時津の町の自然が残っておりソレを生かしたまちつくりの
人々の努力に感動しました。
私も長崎大水害後、蛍を呼び戻すべく、子供と大人たちが
幼虫を育て放流した蛍茶屋の川辺に蛍を観に行ったことがあります
漆黒の闇の中、日常から解き放たれて
蛍と一体になったような感動がありました。

時津のNPOの積み重ねの方向性に拍手を送りたい気持ちです。
観賞会のあとの、さりげない熱い紅茶とびわの、おもてなし心が又良かった。

同行したTさんの俳句、15句の中から

田翁の蛍談義や川の辺に
蛍火やまだうす闇の棚田べり
厳観音在(ま)すせせらぎや初蛍



(U)
長崎市の句会の方と蛍を見に野田川へ吟行に行きました。
川沿いの葡萄棚の下でお弁当を食べ、蛍が出るのを待ち、
だんだんに増えてくる蛍に至福の時を過ごしました。

蛍舞ふ闇一枚を画布として    宮田カイ子
薄闇のひとみな優し蛍沢     石尾真智子
指そっと開いて渡たす夕蛍    河上京子
蛇を見し夜や青ぶだう結実す   倉田明彦
早苗田に家の灯映す夕ぼたる  近藤淳子
田を植ゑて家々の灯映りけり   中村誠示
一行に先づ蛇の出て蛍狩    濱口星火
指先に蛍とまらせ核家族     平坂桂太
妻と来て嵯峨野の夏の想夫恋  吉田實
幼虫を育てし人へ飛ぶ蛍    三根由紀子




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