サマークルージング(琴海町)

 琴海町(長崎県)が合併45周年・町制施行35周年を記念してサマークルージングを実施。

連日暑い日が続く8月8日(日)、琴海町の四つの小学校5・6年生を対象に、
琴海町沿岸を周遊するサマークルージングが開催された。

参加者は、町から学校経由または広報のチラシを見て応募した68人(含む 保護者)と、
世話役の役場職員や長崎県の環境政策課・自然保護課・衛生公害研究所の方々、
NBCラジオ放送局の皆さんなど17人 計85人のクルーズとなった。

琴海町ふれあいセンターに集合、出航に先立ち岩永町長が、今回の企画について
「陸から海を見ることはあるが、海から琴海町を見たことのある人は少ないと思う、
琴海町にも沢山よいところがあるので、今回のクルージングを楽しんで琴海町のよいところを
再発見して欲しい」という挨拶があった。

ふれあいセンター桟橋を午前10時30分に出航、前島と鷹島の間を抜け辰島(長崎空港CC)を迂回、
歌手さだまさしさん所有の詩島(うたじま)を右手に見ながら通過しパサージュ琴海の桟橋で下船、
日本女子プロゴルフツアーも開催されたことのある名門ゴルフ場のホテルで昼食、

昼休み終了後、午後1時に乗船出航、形上湾(昨年のゆめ総体ボート競技会場)で
行われていたペーロン競漕を船上から観戦、
その後、形上湾内を一周し尾戸半島の大村湾側に出て、ペニンシュラゴルフ場付近でUターン、
午後2時30分にふれあいセンター桟橋に帰港。

船上では、役場担当者が琴海町に係わる話を、長崎県職員の方は、大村湾の成り立ちや
どんな生き物がいるか、珍しい生き物にスナメリやカブトガニも生息していること、
大村湾はきれいか?なぜ汚れるか?海を守るために私たちにできることは?など、
予め準備した資料を基に、分かりやすい説明があった。

またカキ(貝)で海をきれいにする実験や赤潮の観測をしているところが紹介された、
更に、検査サンプルの水と泥の採集の仕方を機器を示し説明、
大平郷(ペーロン大会会場)の沖合いでは、水と泥(海底 6.5m)を実際に採集し持ち帰った。

ふれあいセンターホールでは、3班に分かれ衛生公害研究所の方から
試薬(パックテスト)を使っての水質(COD)検査のやり方を教わり、
今回採集し持ち帰った水と県職員の方が、浄水場から採集してきた浄化前の水と
浄化後の水の水質検査を体験した。

CODは、有機物による水の汚れをあらわす指標で、
数値が高いほど水が汚れているといえる(魚がすめる水 5ppm以下)。
因みに、この簡易検査法では、浄化前の水が約200ppm、
形上湾の水は約3ppmで問題ないという結果が出た。

採集してきた泥は、匂いを嗅ぎ、広げて目視検査の結果、良(きれい)という評価を得た。

参加した子供たちや保護者の方は、熱心にメモをとりながら興味ある話に目を輝かせていた。
楽しいクルージングの成果は?夏休みの自由研究の課題にでもするのかな?

このクルージングには、NBCラジオの番組制作スタッフが同行し、
クルージングの実況や参加者へのインタビューなど生放送で伝えた。

サマークルージング航路

サンプル採集

パサージュ琴海GC

ペニンシュラGC

長崎空港CC

詩島(さだまさし所有

赤潮観測点(2ヵ所)

海をきれいにする実験場

ペーロン大会会場

パサージュ琴海

ふれあいセンター

岩永町長挨拶

海水採集要領説明

昼食後乗船場へ

NBCインタビュー

水質検査説明

水質検査体験

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’04.08.10 y.canata