放流したホタルの幼虫

幼虫の世話をする長岡さん

幼虫の世話をする森下さん

里親の長岡さん(左)と森下さん

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放流場所の整備

カワニナの放流

カワニナ

カワニナ(ホタルのエサ)の捕獲

ホタル放流 カナリーホール和風庭園と元村郷時津川

ホタルの話及び質問に答える

前準備

’04.09.12 y.canata

ホタルの放流風景
ゲンジボタル
ホタルの幼虫を放流しました

時津町内の野田川や左底川には、沢山のホタルが飛ぶようになりました

ホタルの里づくりの会の長岡 繁雄(左底郷)さんや森下 止さん(左底郷)は、長年に亘って、
ホタルの成虫を捕獲し交尾させ、卵を孵化させて幼虫を育て自分自身で放流したり、
環境に関心を持ってもらおうと町内四つの小学校に、毎年、孵化した幼虫を贈るなど地道な活動を続けています。
子供(保護者)や先生が育てた幼虫は、今年も町内の川のあちらこちらで放流されます。

また環境学習の一環として、小学校のホタルの勉強会に講師として招かれると喜んで引き受けるなど、
ホタルへの思い入れは深く、今日があるのもこのお二方のこれまでの
努力と熱意の賜物と思っています。


NPO法人コミュニティ時津(長岡さんは当法人の会員)は、ホタルや鯉の棲める川づくりにも取り組んでおり、
協力してホタルの里づくりを進めます。



今回(9月11日)の放流は、ホタルが棲みつきそうな場所はないか下見をして、
とぎつカナリーホールの和風庭園と元村郷 時津川の井手園橋下の渓流に放流することにしました。

ホタルが生息する場所は、エサとなるカワニナ(きれいな川にすむ)がいること、幼虫が上陸して土の中に
もぐれるようなところがあること、流れが緩やかでよどみがあって石やコケや草木類の繁みがあること、
直射日光の当たらない日陰があること、人工的な明かりに照らされない暗いところなどに好んで棲みつくそうです。


9月11日(土)午前10時にカナリーホール和風庭園に集合し、中央児童館の子供たちや役場及び
カナリーホールの職員の方、通りすがりに興味を持たれて参加した人、NPO法人コミュニテイ時津の会員など
約20人を前に、放流に先立ち長岡さんと森下さんからホタルの生態についてのお話がありました。
質問コーナーでは、ホタルの飼育方法について熱心に質問される方もおられ、関心の高さが感じ取られました。
子供たちの中には、飛んでいるホタルを見たことがないという子もいました。

 その後、里親の長岡さんと森下さんが大事に育ててきた幼虫を、数個の小さな容器に小分けにして参加者に渡し、
予定していた場所から「元気に育てよ」と願いを込めて放流しました。

ホタルの幼虫は、カナリーホール和風庭園に約200匹、時津川に約500匹を放流しました。
 里親のお二方は「娘を嫁にやる心境だ」と語っておられました。

 放流した幼虫が来年のシーズンには成虫となり沢山飛んでくれるのを祈っています。
ホタルが多く飛ぶ時間帯は午後8時30分〜9時頃だそうです。

因みに、メス一匹は約500〜1000個の卵を産むそうですから来年以降は、棲みついたホタルが自然の営みで
幼虫となり蛹になって羽化し成虫として飛び交うことを期待しています。

なになに、まだまだ甘いという声が聞こえてきそうですが、努力怠りなくホタルの里づくりに励みたいと思います!

 今年は例年より一週間早く、4月28日から飛びはじめました。
成虫になってから一週間から二週間で寿命が尽きますが、生育の差があって次から次に成虫になり
約一カ月間は観賞できます。
生育が遅れたものは2年ないし3年かかって成虫になるのもいるそうです。

風がなくて生暖かく感じる、月明かりもない暗い夜にはホタルが多く飛ぶのが見られ、風の強い日や冷え込む日
には、
夜になっても飛び回らず、草むらにか
くれて光を出さずにじっとしているものが多くなるそうです。
ホタルの観賞には、気象条件を確かめて出掛けましょう!

平成16年9月11日(土) 午前10時〜11時  於 長崎県時津町