時津小学校でホタルを放流

時津町立時津小学校(垣内 富勝校長 児童数524人)平成16年10月27日午前10時40分から
校舎中庭の池に4年生全員(3クラス 約90人)が集まりホタルの放流会が開催されました。

時津小学校では、環境学習の一環としてホタルの飼育、放流に取り組んで今年で4年目になります。
これまでホタル里親の会の長岡さん(NPO法人 コミュニティ時津の会員)が
孵化して間もない幼虫を学校に贈り、子供たちの手で育て大きくしたものを近くの川に放流して来ました。

今年は、父母から時津小学校にもホタルが飛ぶようになったらいいなーという声もあって、
校舎中庭の池に放流することになりました。

放流会には児童のほかに、学校長、主任、担任の先生方や長岡さん、役場住民環境課の職員、
NPO法人 コミュニティ時津のスタッフなど約10名が参加しました。

ホタルの幼虫は、6月に長岡さんの手を離れた後、4年生のクラス別(3クラス)に三つの飼育箱に分け、
児童たちが5ヵ月間水替えや餌やりを欠かさず育てて来ました。
一番よく育っていたクラスの幼虫が、途中から減り始めるなど飼育の難しさや生命の大切さも味わったようです。

児童たちは「一生懸命育てました。餌をきちんと食べ大きくなりました。残念ながら途中で少なくなりましたが、
今日放流できることは大変嬉しいです」 「大きくなってホタルになるか心配だけど、放流できて嬉しい」 
「6月は小さかったけど、10月に大きくなったので嬉しかった。来年も放流したい」
「10月になって大きくなったが、幼虫が少しずついなくなったので大変だと思った。一生懸命育てたのに
何でと思った」 「育てるのに大変だったけど成長してくれて嬉しい」など感想を述べました。

長岡さんは「6月からホタルの幼虫を育てて大変だったでしょう。
これを機会に来年も再来年もやっていただければと思っています。皆さんに感謝し一緒に放流します」
と述べた後に、児童たちからの質問に答える形で飼育の注意点などを説明しました。

その後、児童たちが容器に入れた幼虫を真剣に、且つ大事そうに池に放流してやりました。

学年主任で1組の担任の上田先生は「長岡さんに飼育のやり方など一から教えてもらって、
こんなに大きくなりました。順調に育っていた幼虫も、原因は分からないが
途中で天敵にでもやられたのか半数ぐらいになってしまいましたが、
残った幼虫を放流することが出来たので、今後の成長を見守って行きたいと思います。
来年、何匹かでも光を放ってくれれば、子供たちも感動するだろうし励みになり、
また育ててみようという気になってくれるものと思います」と話していました。

NPO法人 コミュニティ時津の青山理事長は
「昔おじさんたちが子供の頃には、夜になるとホタルが沢山飛んでいたが、最近はあまり見なくなりました。
川が汚れて魚もカニもホタルも少なくなったので、環境を良くして綺麗な川を取り戻そうと
地域住民の皆さんと一緒に河川や大村湾(時津港)の清掃を行っています」と述べました。

放流当日の状況
児童達から長岡さんへの手紙

平成16年10月27日(水) 於 時津小学校

ホタル飼育に関する質問や苦労したことなどが書かれていました。
中には長岡さん(おじいちゃん)を励ます子供も居て、感心させられました。
ホタルを通じての長岡さんと子供達の信頼関係の深さが手紙から伝わって来ます。
長岡さんは、沢山の手紙をもらって喜んでいました。皆さんに宜しくとのことです。

お礼を述べる児童代表

挨拶の後、質問に答える長岡さん

ホタルの幼虫放流風景

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’04.11.05  y.canata & m.k