ホタルの幼虫放流 (10/14 時津町元村1子ども会)

平成18年10月14日(土)、爽やかな初秋のそよ風をほほに受けながら、
元村1の子ども会(長崎県 時津町)の皆さんと一緒に、
時津川(井手園橋下)にホタルの幼虫を放流しました。

10月7日(土)の放流を都合により14日(土)に変更しての放流でしたが、幼稚園児から
小学校6年生までの子どもなど51人(子ども30人、お母さん16人、コミュニティ時津会員5人)が
参加して、「元気に育ってよ」と願いをこめて放流しました。

放流前のミーティングでは、足元に気をつけるようにという安全上の注意事項や
ホタルの豆知識としてホタルの生態の話や子ども達からの質問を受けました。

ほとんどの子どもが、ホタルが飛んでいるのを見たことがある。
ホタルの幼虫も見たことがあると答えましたが、
ホタルの餌のカワニナを見たことがあるという子どもは少数でした。
一方、お母さん方は幼虫を見るのも初めてという人が多かったようです。

滅多に川に入ることがなくなった子ども達が、川に入れたことの喜びと、
幼虫(生き物)を放流するという未知の体験に興味津々、真剣な表情で放流し、
放したホタルの幼虫の行方を追っていました。放流後はサワガニやトンボの幼虫、
またはハヤなどの魚を見つけたといっては、はしゃぎまわっていました。

ホタルの幼虫は、時津町ホタル里親の会の長岡 繁雄さん(左底郷在住 
当法人の会員)が、今年の5月に捕獲したホタル(雄と雌)を交尾させ産卵したものを、
孵化させて今日まで大事に育てました。今回はそのうちの約300匹を放流しました。

ホタルが生息する自然界と同じような環境を作って幼虫にまで育てるのは、
非常に根気のいる作業で誰にでも出来るものではありません。
長岡さんは15年間、1度も失敗したことはないといっておられます。
近年は時津町の4つの小学校に幼虫を贈り、ある時期子ども達に育てさせ
教材として使った後に、一緒になって時津町内の川に放流しています。
今年は鳴鼓小学校が9月28日(木)に左底川へ、
時津東小学校が10月7日(土)に小島田の小川へ放流を済ませています。

“ホタルはきれいな川のシンボル”だと言われています。当法人も時津町をたくさん
ホタルの飛ぶまちにしようという思いで、このような活動を行っています。

かって時津川は長崎県一汚れた川だという、有り難くない評価をされていた
時期がありましたが、下水道の整備などの効果も表れて、サワガニやすっぽん、
その他いろんな種類の魚、これを餌とするサギなどの鳥類も戻ってきました。

学校でも環境学習にホタルを取り上げる学校が多くなっています。
ホタルの幼虫の放流を通じて次代を担う子ども達が、川をきれいにしよう、
環境を大切にしようという気持ちを持ってくれればと思っています。

今回の放流には、NIB(長崎国際テレビ)とケーブルテレビが取材に来て、
放流シーンの撮影や子ども達へインタビューしたり、長岡さんにインタビューしたりしました。

放映はNIBが来年の24時間テレビの中で、ケーブルがチャンネル9の
“それゆけトギー”で来週の火曜日(10/17 午後5時、7時、11時)に予定しています。

子どもさんやお母さん方の取材へのご協力有難うございました。

放流した幼虫がそこに!

幼虫をトレイに分けているところ  幼虫が動いている!

テレビ局のインタビューに応える子ども達

幼虫を放流する長岡さん

放流しているところ

トレイを手に待機

幼虫とカワニナを見る

おわりの挨拶

放流しているところ

放流しているところ

ホーム

鳴鼓小 左底川の放流記事

y.canata '06.10.14