ホタルの幼虫放流(時津小学校)

平成18年10月19日(木)、時津小学校(相川 節子校長)に於いて、
総合的な学習の一環として、これまで育てたホタルの幼虫を中庭の池に放流した。


放流には4年生の児童3学級92人と校長先生、担任の先生(松川 祐一先生、作永 紀子先生、
もう1人の黒田 剛先生は出張中)及び時津町ホタル里親の会から長岡 繁雄さん(当法人会員)と
森下 歩さん、時津町住民環境課から本山さん、当法人からは、田窪が参加して行われた。

午後2時30分から校長先生の挨拶や一緒に放流の手伝いをする人たちの紹介、
児童たちからはホタルの幼虫を育てた感想や放流までにいろいろと
面倒を見ていただいた人たちへの感謝の言葉が述べられた。

校長先生は、「みんなが一生懸命幼虫を育ててくれたので、これまで大きくなった。
来年5月には元気に飛んでくれることをお願いしながら放流しましょう」という話しをされた。
児童からは、「今日放流したホタルが飛ぶのを早くみたいです」とか
「あんなに小さかった幼虫がこんなに大きくなりました」、「長岡さんや森下さん、
育て方を教えていただいて有難うございました」、「ホタルはきれいな川にしか棲まない
というので、環境に気をつけたい」などグループ毎の発表があった。

長岡さんと森下さんから脱皮した直後の珍しい幼虫(下記)の話があった後で、松川先生が
放流要領の説明。児童たちは準備した入れ物(牛乳箱の底)に、幼虫を移し池に放流した。

過去2年間、同じ場所に放流したが、なかなか思うように飛んでくれない。
3年目の今年は長岡さんと森下さんが、、池を2つに区切って外敵から幼虫を守るようにしたり、
水が流れるようにしたり、ホタルが上陸するような場所を作ったりの環境整備を行った。
学校はこれまで故障気味だった循環ポンプを更新するなどの対応をしている。

外敵から守るのはいいが幼虫の餌であるカワニナは魚の糞が餌だそうだし、
子ども達の可愛がりすぎも外敵の一種であるし、水があっているのか?茂みはあるかなど、
ホタルが生息する環境としてどうかの課題は残るが、一昨年よりも昨年が、
昨年よりも今年の方が、いろいろと工夫が凝らされ環境は整っている。

飛ぶことを信じよう、来年の春が楽しみだー! そして子ども達の喜ぶ顔が見たい!

放 流 風 景

池を取り囲み放流の順番を待つ児童

放流に先立ちカワニナを撒く校長先生

放流前のミーティング

スナップ写真(クリックすると拡大します)

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y.canata '06.10.20

◎ 学習しましょう

右の写真の白く透きとおったのが、脱皮したばかりの幼虫です。
幼虫は成熟するまでに6回の脱皮を繰り返します。脱皮した後、10時間経つと右の幼虫のように、黒っぽくなります。
この写真のように脱皮したばかりの幼虫と脱皮が済み黒っぽくなった幼虫を、対比して写真に撮ることが出来るのは、非常に稀なケースです。

当日は子ども達に長岡さんと森下さんが、脱皮のことを説明して写真の幼虫を見せました。また、ここに居合わせなかった子ども達に見せるため、しばらく校内に展示することにしました。 

元村1子ども会の放流記事