上海金山区交流団 とぎつカナリーホールを訪問

平成19年1月27日(土)、上海市金山区の交流団(金山区人民政府弁公室副主任 秦 騫団長)13人が、とぎつカナリーホールを訪問した。
 
 交流団の引率者は、秦 騫団長と教育関係者2人。団員は、15歳から18歳までの10人(男性3人、女性7人)。時津町からは田口 房吉企画課長他3人、通訳として長崎外国語大学実習生6人が同行した。
 とぎつカナリーホールでは河野 知周教育長(時津町教育振興公社 理事長)や山下 和俊館長他スタッフが熱烈歓迎、ホールへ案内した。ホール内で山下館長から、上海と長崎の古い歴史や距離が近いことなどを交えた歓迎の挨拶やホールの音響や設備(グランドピアノ等)についての説明があった。その後、折角の機会だからということで、団員の1人にピアノを弾いてもらい、ホールの音響とピアノの感触を実感してもらった。
 演奏の後、ピアノの前で、全員の集合写真や個々にポーズをとり、記念の写真に納まっていた。ピアノはハンブルグ スタインウエイで、家が1軒建つぐらいの値段だと聞いて驚いていた(上海の家一軒建てて、いくらぐらいだろうか?)。
 次いで楽屋、練習室を見学して、屋外に出て自然と調和したホールの外回りを案内した。金山区には山がないということで、遊具広場に行く吊り橋を背景に、記念の撮影をしていた。さらに屋外の遊歩道を歩いて正面玄関から館内の時津町民俗資料館へと案内した。民俗資料館では畳の部屋(茶屋)のシアターで「時津街道物語」(約15分)を放映した。交流団の子ども達は畳の上で行儀良く“おひざ”をして鑑賞していた。「おひざ」という習慣が廃れてきている日本の子どもたち(小生も含む)はどうであろうか?自分自身が考えさせられるシーンであった。その後、民俗資料館に展示された民具や農具など古物品を興味深く見ながら、カナリーホールの施設見学を終えた。
 予定通り午前10時過ぎにはエントランスロビーで、ショートステイ(家庭訪問)先の5家族の出迎えの方にバトンタッチした。
 家庭訪問は、一般公募に応じてくれた家族で、出来れば同じ年代の子どもさんが居るところをということでお願いしたそうだ。
 この後の行動は、午後2時まで家庭訪問、長崎原爆資料館見学、長崎歴史文化博物館、浜の町アーケード散策、夕食を挟んでロープウエイで稲佐山へ行き夜景鑑賞。1月28日(日)、バスで福岡市へというスケジュールで行動した。
 とぎつカナリーホール訪問の前日、1月26日(金)の午後2時30分時津町に到着、長崎外国語大学と時津中学校を訪問。
 夜は大村湾を「ゼリーフィッシュ号」で遊覧しながらの歓迎レセプション等など、2泊3日の可なりハードなスケジュールであったようだ。とぎつカナリーホールではみんな元気溌剌で、見ていて気持ちよかった。
 日本と中国は過去の不幸な歴史を背景に、未だそのわだかまりを払拭できずにいるが、このような(若い人たちとの)交流を重ねながら、「近くて遠い国」から「近くて近い国 お隣さん」という関係を作り上げ、ますます交流が盛んになって、子々孫々まで永久に平和が続くことを願っている。

 時津町と金山区との関係は、平成13年の町制施行50周年の年から「若者の日中友好交流事業」と題し交流を続けている。今回は平成18年度の交流事業として、1月26日(金)〜28日(月)の3日間、交流団を受け入れた。

 時津町からは、20代、30代の若者7人を“広報とぎつ”で募集し、7月31日(月)締切り。平成18年11月24日(金)〜11月27日(月)3泊4日の行程で、交流団を派遣した(個人負担額 25,000円 町負担額 旅行費用のうち8割)。

         興味のある方は、来年度の“とぎつ広報”にご注目ください。

見送る山下館長 わが子を送る心境か?

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y.canata '07.1.29

ホール舞台のグランドピアノの前で記念撮影

ショートステイ先の車に乗る

ショートステイ先
家族への引継ぎ

民俗資料館シアター

山が珍しい

ピアノを弾く

山下館長の説明を聞く