気候の危機 シンポジューム in 長崎

 主催はフォーラム気候の危機、長崎県地球温暖化防止活動推進センター。午後1時30分〜4時30分まで、進行役は西岡 修三さん(国立環境研究所理事)が務め、基調講演は、「地球温暖化と長崎」という題で、寺田 斉子さん((財)日本気象協会・気象予報士)が、「気象変動は起きているのか」という題で、高橋 潔さん(国立環境研究所地球環境研究センター)が講演した。

 休憩を挟んで、「山、虫、海」をテーマーに、次の方々から現場の話題提供と専門家による検証が行われた。内容は次の通り。

山:「お山雲仙の今昔」 
  松永 順子さん(丸登屋旅館) & 宮崎 正隆さん(雲仙パークボランティア、県民の森案内人)

虫:「ヤシオオオサゾウムシの研究」
  長崎県立長崎西高等学校 生物部 & 池崎 善博さん(長崎女子短期大学教授、長崎昆虫研究会会長)

海:「五島の水産業が直面する課題」
  山下 克己さん(五島漁業協同組合長) & 神谷 ひとみさん・山口 俊一さん・前田 勝彦さん(  長崎海洋気象台)
 最後に意見交換をして午後4時30分に閉会した。
 今回、山も虫も海も「なんかおかしかばい」という話を聞いた。ほとんどの人が、雨が降らない、日照りが続く、冬に雪が降らない、時季外れに桜が咲く、やたら台風が発生する、落葉するはずの木に緑の葉っぱがある、紅葉時期がずれた等々、枚挙にいとまがないほどいろんな現象を体感していることと思う。小生も子どもの頃と違うぞ、何かおかしいぞと感じ、これが地球温暖化の影響かなと思っていた。
 今回のシンポジュームでは温暖化による自然システムへの影響が、既に数多く現れつつある。人間システム・社会経済活動への影響も現れつつあるが、厳密な原因特定が難しい。継続的な観測が必要。というような話があった。
 また地球温暖化は既に始まっている、長崎の気温や潮位の上昇も顕著である。自分たちでできる温暖化防止対策を実施しようという話もあった。
 いったい、私たちができることは何? 地球温暖化を進めないために、買出しにマイバッグ、家電選びは「省エネ性能」のマークがあるものを、不要なアイドリングストップ、マイカーの使用を自粛するなど、身近なところから温室効果ガスの一つで、且つ、もっとも影響の大きい炭酸ガス(CO)の排出量削減に取り組むことが肝要であることを再認識した。

平成19年1月27日(土)、長崎部ブリックホール 国際会議場に於いて、
気候の危機シンポジューム in 長崎が開催された。

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y.canata '07.1.29