作業前 スタッフミーティング

ごみ拾い後

作業前 全員ミーティング

ごみ拾い後

 NPO法人 コミュニティ時津(青山 泰 理事長)の呼び掛けで行う、平成18年度最後の行事である時津港周辺のごみ拾いは、当初予定していた2月24日(土)が雨のため1週間延期し、3月31日(土)に実施した。朝から雨がぱらつき実施が危ぶまれたが、午前9時には雨も止んで、薄曇の空模様の中で約60人の方にご参加いただき、時津川河口から神崎弁天様(八工区)までの約3kmの範囲内のごみを拾い処理した。

 今回ご参加いただいた方は、地域住民の方よりも時津町外の方が多かった。長崎市(遠くは江川町、かき道町、琴海町などからも参加)や長与町にお住まいの方で、時津町内に仕事の拠点があるという団体、企業の方々が、ボランティアのごみ拾いにご参加いただいたことに意義があり、感謝している。

 ご参加いただいたのは三菱電機、十八銀行、親和銀行、商工会女性部、シルバー人材センタ、時津町役場職員、長大女子カッター部、その他一般参加の方々であった。中でも支店長やセンター長に率先して参加していただいたことや少人数ではあったが海を愛する同じ仲間として、(時津港を練習場としている)長大女子カッター(漕艇)部からの参加があったことは、「大村湾を護る意識」の輪が広がり、今後の諸活動に繋がることを期待できるという点で、何よりの収穫であり、喜びであった。

 ごみ拾いは午前9時から11時まで。その後、近くの浦郷公民館(時津町 浦郷)で、当法人の女性会員と家族の方が準備したぜんざいとお茶を振る舞って、労をねぎらい懇談をし解散した。
 この際、次の予定が入っているということで、参加者の一部が最後まで残れなかったことに対する対応や2往復目のトラックの到着、積み込みが遅れたために、参加者の足並みが揃わずに流れ解散になったことなどが反省点として残った。

 この日の作業時間帯は干潮で南よりの風、漂着ごみはどちらかというと少ない方であった(満潮で北風の時の方が浮遊ごみが時津港沿岸に吹き寄せられ多くなる)。とは言え、軽トラック5台分(約700kg)のごみを回収し日並の処理場に運んだ。前回同様、今回も海陸両面からごみを拾い集めた。雨で1週間延期したこともあって、2艘予定していた船は1艘しか手配できずに、浮遊物の回収はこの1艘が孤軍奮闘し拾い集めた。
 
 ペットボトルや缶、発泡スチロール、ビニール袋など自然に返らないごみや燃やせるごみを回収した。今年は何故か木切れが多かった。また、タバコの吸殻や100円ライターなども可なりな量を拾い、身近に居た愛煙家も反省の意も込めてか眉をひそめていた。
 
 ごみ拾いで汗を流し、きれいになったことを見届けるときの爽快感はなんともいえない。「いつもこうあったらいいなー」という状態が続くのも束の間、また、すぐにごみの山ができる。そこで「拾う」、「捨てる」のイタチゴッコを続けている。捨てる人が居なければ、拾う必要もなくなる。そのためには環境意識を高めるための啓発も必要なことだと思い、当法人は、広く皆さんに呼びかけ川や港の清掃(ごみ拾い)を行うよう心掛けている。
 また、小学校の「総合的な学習」の時間などで、「環境問題」について話す機会があれば、河川や港の清掃の話をすることにしている。その後、子ども達は進んで町内の清掃行事に参加したり、通学の途中でごみを拾ってくるようになったというような話を聞くようになった。ハード面とソフト面をうまくかみ合わせながら事を進めることで、より効果が上がるようだ。

 最近、対馬や五島では外国からと思われるごみが漂着し、「ボランティアではどうしようもない」ほどになっていると聞く。その点、大村湾は超閉鎖性の海で、外国からのごみの漂着はほとんど考えられない。沿岸に住む一人一人が「大村湾を汚してはいけない」という意識を持つだけでも、現状が改善されるのではないだろうか。なお、大村湾に流入する「河川を汚さない、きれいにする」ことは当然のことである。

時津港沿岸のごみ拾い (ウォーターフロント)

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y.canata '07.4.1

ごみ拾い作業中

ごみ拾い作業前

当 日 の 模 様

ごみ拾い後

作業後 ぜんざいを振る舞う