y.canata '07.7.30

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松田組合長の説明を聞く子ども
小水槽の魚や貝

小型カメラ用リモコン兼モニター

帰港後のカメラセット

水中カメラ 長崎県環境保健研究センターの山口さん、川井さん、粕谷さんと子ども達
船内の様子 左から3枚目の写真はMC太田さん(中央) 4枚目は長大生 大城さん 5枚目は長大院生 塩屋さん
アサリによる水質浄化試験 中央写真はプランクトンを注ぐ山口さん、右端は2時間50分後のアサリによる浄化の状態 
航跡を残して時津港に向かう 先方左 黒島 右 二島 
船に乗り込む
プラカードを立て次の会場へ
中原事務局のおはなし 
アサリの水槽とビデオ鑑賞
青山代表挨拶

 「放課後子ども教室」は、時津町からの委託を受け「放課後子ども教室運営委員会」(委員長 駕屋 美恵子 鳴鼓小学校校長)の基に、「とぎつ子どもの居場所づくり実行委員会」が、“いただきますクッキング教室”を開いている。
 この教室では調理室での料理実習や野外での体験学習(野菜づくりや大村湾クルージング、ディキャンプ、味噌づくり)に取り組み、食の安全や大切さを学んだり、ふるさとの自然に触れ環境を考え、環境意識を持たせることを目的としている。
 時津町内(長崎県)の4つの小学校3年生〜6年生までの児童96人が参加し、年間を通じて「NPO法人 コミュニティ時津」の会員や「大学生のお兄さんやお姉さん」と一緒に学習する。

 今回のクルージングには、町内4小学校の児童74人が参加。長崎県環境保健センター職員3人、保護者、看護師さん、スタッフを含め、総勢102人のクルーとなった。時津港を午前10時に出港し、11時30分に帰港した。予定より10分遅れとなったが、天候にも恵まれ快適なクルージングを満喫した。

 浦郷公民館(長崎県 時津町)に午前9時15分に集合、9時20分から全員ミーティング(代表挨拶、スタッフ紹介、実施要領説明、注意事項など)を実施後、長崎県環境保健研究センターの山口 仁士さん他2名(川井 仁さん、粕谷 智之さん)と子ども達で、「アサリ貝による水質浄化試験」の仕込み作業を行った。
 この水質浄化試験は、アサリ貝を入れない水槽1個とアサリ貝の量を少しずつ変えた4個の水槽に緑色の植物プランクトンを入れ、クルージングを終了し帰港後にどれだけ浄化されているかを見せる実験である。仕込みが終わり時計をセットし、水槽に白い布を被せた。結果は帰港後のお楽しみにということで、桟橋に向かった。

 船内での進行係を太田 千賀子さん(コミ時津会員)が務め、航行中に大村湾から見た時津町や点在する島々にまつわるエピソードを、長大生の大城さんが「海の森を知っていますか」という題で、同じく塩屋さんが「なぜごみを道に捨ててはいけないのでしょうか」という題で、クイズを交えながら話をした。

 黒島と二島の中間付近(水深18m)で停船(午前10時40分)し、長崎県環境保健研究センターの職員さんが、水中カメラ(視界360度)を海底に沈めた。海底の様子は船内のプロジェクターを経由し、スクリーンに映し出された。もう1台のカメラはコンパクトな小型のカメラで、船内ではモバイルタイプの液晶画面(リモコン付き)で海底の様子を観察した。子ども達は二手に分かれ、環境保健研究センターの職員さんに、操作方法を教わり、自分で遠隔操作(カメラ目線を変え)をして、スクリーンに映し出される海底の様子を観察した。期待に胸ふくらませて、驚きの表情で操作に熱中し「はい交代」という声も聞こえない子もいた。

 ほぼ中間点での水中カメラによる海底観察が終り、(時津港に向けて)帰路に着いた。途中、友岡 純一さん(コミ時津会員)が「スナメリ」のはなしを、太田さんが帰港後の行動予定を説明した。

 帰港後、3つのグループに分かれ、船内での水中カメラによる魚群探査?と大村湾漁業協同組合(組合長 松田 孝成)の水槽(生け簀)を見学した後、予定より約15分遅れの12時15分に浦郷公民館に戻った。
 
 帰港後の水中カメラは、予め撒き餌をして魚を集め、泳ぐ様子を見せたいという狙いで企画したが、相手は生き物、思うように集まってくれなかった。それでも1〜2匹は確認できて子ども達は喜んでいた。
 漁協の生け簀には、当日、大村湾で水揚げされたヒラメやシャコ、カニなどが展示されていた。大水槽では松田組合長さんがじきじきに、小水槽では女性職員の方に、魚やカニなどを手にとって説明していただいた。

 浦郷公民館では山口さんが、出港前にセットしたアサリ貝の水槽に被せた白い布をとり、2時間30分後の状態を見せ、アサリ貝による海水の浄化作用について説明した。アサリ貝を入れなかった水槽(1個)とアサリ貝を入れた水槽(4個)の水の澄み(濁り)具合の違いを見て、子ども達も納得という顔をしていた。

 最後に子ども達からアンケートをとり、おにぎり弁当で昼食。予定通り午後1時に解散した。アンケートには海の底を見た驚き、生きた魚を見た感激、海から見た時津町の感想や(大学生から環境の話を聞いて)「海を大切にする」「ごみを道に捨てないようにする」というような決意表明もあった。
 
 今回のクルージングでは、スケジュール(時間配分)の徹底不十分などの反省もあり、ご迷惑を掛けましたが、それぞれの担当が機転を利かし、切り抜けてくれたお蔭で、全行事を定刻に、尚且つ、無事故で終了することができました。関係者一同に感謝しています。

 長崎県環境保健研究センター・大村湾漁業協同組合・安田産業汽船株式会社の皆さん、ご協力有難うございました。

ゼリーフィッシュ号(今回のクルージングで使用安田産業汽船梶j 定員150人
ふるさと学習 大村湾クルージング

平成19年7月28日(土)、とぎつ子どもの居場所づくり実行委員会(代表 青山 泰 事務局 中原 裕子)は、
「放課後子ども教室」の一環で、「ふるさと学習大村湾クルージング」を実施した。