平成19年11月10日(土)

時津公民館教室の味噌づくりの模様

味噌づくりの手順 左より麹と大豆の計量から最終工程のラッピングまで

いつものように“いただきます”唱和

味噌づくり風景 右奥に河野教育長の姿が見える


 味噌づくりは10月27日〜11月17日の間の毎週土曜日に、福祉センター教室、北部コミュニティセンター教室、時津公民館教室、東部コミュニティセンター教室で開催した。

 講師陣にとっても殆どが初体験であることから、初回は川添酢造店(長崎市大瀬戸町雪浦)の方に指導を受けて仕込みを行った。2回目以降は講師同士で引継ぎを行い、味噌づくりの俄か講師が、子どもを指導しながら仕込みを行った。

 仕込み後、2〜3ヵ月経つと食べごろの美味しい味噌が出来上がるそうだ。同じような作り方をした4つの教室の味噌が、どのように仕上がるか楽しみである。

 子どもたちは「初めての味噌づくりで楽しかった」「麹と大豆を混ぜるとき硬くて手が疲れた」「自分の家でも味噌づくりをしてみる」「このように手が込むとは知らなかった」など、率直な感想が述べられた。

 昔は各家庭で味噌づくりをするのが普通であったが、そのような習慣もなくなり、何時の間にかお店で買うのが当たり前になってきた。
 恐らく戦前生まれの人は、味噌づくりをする母親の後ろ姿を見ながら育ってきたのではないだろうか、漬物しかりであった。テレビやラジオもない時代の大人は茶飲み友だちというのが居て、自家製の味噌や漬物を持ち寄り、自慢話や世間話をしていた頃を懐かしく思い出した。

 食料自給率が40%にも満たない日本では、自給自足とは言わないまでも地産地消の生活を心掛けることが大切ではないだろうか? 海外では店頭に並ぶ商品にフードマイレージ(食料の輸送距離 例えばトン・キロメートルで表す 重量×距離)を表示し、消費者はこれを見て買い物をしている国もあるそうだ。

 農林水産省の2001年の試算によると、日本のフードマイレージは、総量では世界中で群を抜いて大きく、国民一人当たりでも一位となっている。これについて農水省幹部は「現代の日本人が歴史上のどの時代における、どの国の王侯貴族よりも贅沢な食事をしていることになっている」と解説している。このことは大量輸送によるCO(温室効果ガス)の大量排出で地球温暖化を増長させ環境を悪化させていることにもなる。改善のためには食料自給率を高め、食料の生産地と消費地を近く(地産地消)することが肝要であると考える。

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y.canata  '07.11.20

エコクッキングについて中原さんの3分間スピーチ

味噌づくりに挑戦

放課後子ども教室“ いただきます クッキング教室”(長崎県 時津町)では
子どもたちが味噌づくりに挑戦。