杖立温泉 日本一の鯉のぼり祭り

杖立温泉(熊本県 小国町)では、4月1日(火)から5月6日まで「鯉のぼり祭り」が開催されている。

 有明海に注ぐ筑後川の支流(上流)に位置する杖立温泉は、山間部の渓谷を流れる杖立川の両側に旅館が立ち並び、1800年の歴史を持つ温泉の里である。

 この杖立温泉で29年目の「第29回鯉のぼり祭り」が開催されている。我が古里でもあることから4月20日(日)には中学校の同年会が催され、3500匹の鯉のぼりが泳ぐ中で、酒をくみかわし童心に返り昔話に花を咲かせた。来年の古希を前に、町内の一部地域の41人が集い、プレ祝宴を挙げ来年の再会を約束した。
 還暦祝には約180人が参加、この10年間に残念ながら亡くなられた方もおられるが、古希の祝にはできるだけ多くの方に参加していただきたい。

 3500匹の鯉のルーツについて杖立温泉観光協会に問い合せたところ、子どもの健やかな成長を願って初節句に鯉のぼりをあげる人やスポーツなどで好成績または健闘を誓ってあげる人が多いそうだ。中でも約70校が参加して毎年開かれる全九州中学卓球大会(5月)やバスケットボール大会(4月)の参加校には、腹が白抜きの鯉を贈り、寄せ書きや思いを込めた文言を書いたものを持って来てもらい、あげているということであった。ちなみに、個人的に頼む場合、鯉本体や文字の書き込み料、取り付け料など全て込みで1匹3500円也。なお、自然の鯉と同じように雨ざらしの非常に過酷な条件の下で泳がせているので、痛みのひどいものは新しいものに取り替え、ワイヤーロープの張れるスペースなどの関係で、総量(数)を約3500匹に押さえているそうだ。日付け入りの鯉で、平成16年ものが元気に泳いでいたので、29年前の初代の鯉もいるのではないかと思っっている。


 午後7時から10時までライトアップ、5月3日から5日は鯉供養祭りや朝市などの催しが予定されています。今年のGWに下見の訪問をし、来年は子や孫の初節句、優勝祈願、大願成就のお願いごとを書いた鯉のぼりをあげて、温泉に浸かりながら一杯やるのも風流ではないですか。

 杖立という名の由来については、不思議な言い伝えが残されています。平安時代の初めのころ、旅の途中でこの地を訪れた弘法大師空海は、温泉の効能にいたく感銘したといわれます。そして持っていた竹の杖を立ててみたところ、節々から枝や葉が生えてきたのがその名の由来とか。また杖をついて湯治にやってくる病人や老人も、帰る頃には杖を忘れるという、温泉の霊験をたたえた由来もあるといわれています。

煙突から湯けむりが、自然エネルギーを利用したかまど

中央には長与第2中(長崎県)の文字も・・・


お問い合わせ
杖立温泉観光協会 TEL 0967-48-0206 FAX 0967-48-0644 e-mail kyokai@tuetate.jp
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y.canata '08.4.26

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