　時津東小学校（井邑　健一校長　児童数770人）の運動会では開会式の後、午前9時20分からの色別対抗リレーを皮切りに、24種目の競技や団体の演技などが展開された。

　運動会が初めての1年生は、幼稚園（保育園）との違いに、やや戸惑いながらも、先生の言うことを一生懸命に聞いて行動していた。小学校最後の運動会となる6年生は、最高学年としての自覚を持って、てきぱきと行動していた。

　“心を一つに　優勝めざせ”を運動会のスローガンに、1年生から6年生までの児童が、日頃の学習の成果を披露した。保護者席も早朝から一杯に埋まり、児童たちの競技や演技に惜しみない拍手を送っていた。

　保護者席では「うちの子は何組みか？」「何番目に走るのか？」「どこにいるかよう分からん」「何でよう聞いとかんやったとか？」「来年は靴下か靴で分かるごとしとかんといかん」など、デジカメやビデオカメラを構えたお父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの声が聞こえてきた。運よくわが子（孫）の姿を見つけるや、身を乗り出して大きな声で声援を送っていた。

　午後から時おり突風が吹き、砂ぼこりを巻き上げていたが、気にすることなくプログラム通りに行事が進められた。最後から2番目の6年生の表現（フリーダム）では、各人がTシャツに文字や絵を書いた思い思いの服装で、激しいダンスを披露した。数人の生徒が身に付けた「突風」の文字の入ったTシャツに誘われるように、時々、突風が吹き、砂ぼこりが吹き上がり、故意に演出したかのような情景が繰り広げられた。また、6年生の担任の先生方が、（自分の体力を心配してか？）ダンスの後半から合流し、児童と一体となった踊りを披露したことで、なお一層の盛り上がりを見せた。

　最後は1年生から6年生までの選抜メンバーによる「色別対抗リレー」で締めくくった。閉会式が終わり家に着いたのが、午後4時近くであった。早朝からほとんど立ちっぱなしであったが、楽しく観戦したせいか、それとも、おじいちゃんにも未だ体力があるのか、快く適当に疲れ、帰ってからの一杯が美味かった。

　他の3つの小学校も同じような盛り上がりを見せたことと思うが、孫が通う時津東小学校の模様しか伝えられないのが残念である。

　運動会の翌日は、どしゃ降りの雨で屋外競技ができるような天気ではなかった。子どもたちは休日を外で遊ぶこともできずに、十分な休養が取れたことと思う。この巡りあわせに感謝！