平成25年 長崎くんち(宮日)

 秋の風物詩、長崎市諏訪神社(長崎市西山町)の大祭、長崎くんちが7日(月)開幕した。1634年から続く伝統行事で、奉納踊りは国指定重要無形民俗文化財。今年は6つの踊り町が出し物を披露。桶屋町の「本踊り」船大工町の「川船」、丸山町の「本踊り」、本石灰町の「御朱印船」、栄町の「阿蘭陀(オランダ)万才」、万屋町の「鯨の潮吹き」。また、今年は的射神事「流鏑馬(やぶさめ)」が156年ぶりに復活した。7日午後には、諏訪神社から諏訪、森崎、住吉の3社のみこしをお旅所(長崎市元船町)に運ぶ「お下り」があった。

 毎年、7日(前日)、8日(中日)、9日(後日)の3日間、長崎はくんち(お祭)一色となり、多くの観光客も訪れ賑わう。ところが今年は台風24号の接近で、前日(まえび)は順調にスタートしたものの、中日(なかび)と後日(あとび)の主な行事は、10日に延期された。各踊り町は企業や商店、一般家庭に出し物を披露して回る「庭先まわり」は、9日にも実施した。過去も雨に降られたことはあるが、日程変更は12年ぶりとのことであった。以上のような事情もあって、3社のみこしをお旅所から諏訪神社に運ぶ「お上り」は10日に行われた。

 小生はお祭り騒ぎに乗り遅れまいと、前日の7日「庭先まわり」のルートになっているJR九州のアミュプラザ長崎 かもめ広場に出掛け、桶屋町の「本踊り」、栄町の「オランダ万才」、本石灰町の「御朱印船」、船大工町の「川船」を堪能した。この会場でのトップバッター桶屋町の到着時間の正午に合わせ会場に着いたが、初っぱなから30分遅れで、船大工町の「川船」が終わったのが午後2時半、次の万屋町の「鯨の潮吹き」は1時間半後の午後4時になるというアナウンスを聞いて会場を後にした。この会場は有料の踊り場ではなく、庭先まわり途中の会場なので、「傘鉾」の先導がなく時間が長く感じられたのだろう。何といっても無料でこれだけの出し物が見られるのだから贅沢は言えない。

 小生のお目当ては本石灰町の「御朱印船」、友人のYさんのご子息が家族で出演し、ご子息は根曳衆の一員で囃子指導も行っているという話を聞いていたので、いつもの「おくんち」とは違った興味があっての鑑賞となった。重さ約5トンの御朱印船を根曳衆が引き回す豪快な船回しは迫力満点。「もってこ〜い」の声に、次の会場もあるのに疲れは大丈夫かと思うほど、何度も応えてくれて満足した。

本 踊 り

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y.canata '13.10.11

川 船

遠メガネで長崎港の様子をうかがう

網打ち船頭(10歳) 魚を一網打尽 大漁で景気付け!

御朱印船寸法
全  長:約6.2メートル
全  高:約5.2メートル
全  幅:約1.9メートル
総重量:約5トン

栄町の本踊り「阿蘭陀万才」今回初めて男性が主役を務めることで話題になった

御朱印船

桶屋町の本踊り「錦照弥栄宇舞社(にしきてるいやさかえませまいのにわ)」

アミュプラザ2FLの特設物見席には外人さんの姿も

御朱印船に比べて軽量の川船は 船回しのスピードが売り