時津町の国道206号線を琴海方面に走ると、量販店が立ち並ぶ10工区(日並郷 埋立地)があります。その手前に、当法人の会員 馬場さんご夫妻が経営するタイヤショップ時津があります。そこが「和紙ちぎり絵 時津教室」の会場です。

 奥さまの慶子さんが主事(講師)で、9人の仲間たちと始め13年になります。市展「ちぎり絵」の部で、慶子さんの入選作を見た仲間の一人から「自分たちにも教えてほしい」という話があって始めたそうです。月に1回、土曜日の午後に集まり、課題に取り組んでいます。

 受講者からは「集中して作品づくりをするよりも、おしゃべりの方が多くて楽しんでいます」とか「場所を提供していただき、このようなテーブルまで作っていただき、ご主人(實さん)には感謝しています」というような声が聞かれました。

 「石の上にも三年」とか「継続は力なり」とも言いますが、皆さん13年間続けているベテランの集りで、80歳代が2人。最高齢者が82歳ということです。

 見本の絵をトレスして切って台紙に書き写し、和紙を細かく切って貼り付けるという手の器用さが要求される、緻密で気の遠くなるような作業をやっておられました。

 自分の趣味の範囲で、手先や頭を使い気のおけない仲間たちとおしゃべりをする。ストレスを溜めず認知症とは無縁で、知らないうちに健康寿命を延ばすという「一石二鳥」の教室であると感じました。

 数年前に若い2人の方に、自分たちも習いたいと言われて、ベテラン組とは別メニューで、火曜日にも教室を開いているそうです。

 講師の慶子さんが「ちぎり絵」を始めたのは、約30年前に濱屋デパートの「手すき和紙 切り絵」の展示・実演会を見て、魅せられたのがきっかけで、長崎新聞社の「ちぎり絵教室」に通い始めて30年。現在も続けておられるそうです。
「仲間たちのギャラリー」の右下隅には、来店者の善意の「募金箱」が置いてあり、長崎県共同募金会へ50,054円也(平成29年1月)寄付の領収証があります。
左上方に目をやると、ご主人(實さん)作のお気に入りの俳句があります。「思いきり 大欠伸して 阿蘇は春  草も木も 雲も鎮まり 昼寝かな」という句です。

過去にはテレビの「NHK俳句」に入選したこともあるそうです。お二人とも多趣味で「夫婦円満」の秘訣かも知れませんね。
これだけではありません。「奥さんは、腕前は別としてピアノ歴20年、逆立ち40年」とご主人が仰っておられます(^_-)-☆。
正に「継続は力なり」頑張ってください。
作品づくりに集中する皆さん。右写真の立って作り方の説明をしているのが講師の慶子さん。
サークル紹介 和紙ちぎり絵 時津教室
今回の作品の題材は「すずめの兄弟」 講師の説明を聞いて作品作りに取り掛かる。月に一作完成が目標。(クリックすると拡大)
おまけの話です!
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y.canata 2017.10.3
タイヤショップ 時津(ボートピア長崎時津の向い側)  店内には「仲間たちのギャラリー」があり、皆さんの作品が展示されている。