1 実施日時:令和3年8月5日(木)9:30~12:00
2 目 的:長崎市三重町を流れる三重川の生き物の生態、水質及び人と生き物の関わり方を学ぶ
3 参 加 者:小学生3年生以上17人、大人(保護者等)3人、ボランティア2人、主催者3人
4 講座の概要
(1)公民館集会場に於いて 三重川の概要、生き物調査を行う際の注意事項の説明
・環境省・国土交通省編、(公社)日本水環境学会発行
「川の生きものを調べよう-水生生物による水質判定-」
下敷きを配布し、三重川の水質の調査方法を説明
(2)三重川の生き物調査
※前日早朝に川沿いの草刈りを実施。夕方にカニかご2個を設置
・実際に川に入り、網を使用した生き物調査の方法の説明
・持参した網で生き物を採取。採取した生き物は透明の容器やバケツに入れて、種名を同定した。
採取できた生き物:カワニナ、イシマキガイ、ヌマエビ類多数、カワムツ(成魚・稚魚多数)、
ヨシノボリ類多数、クロベンケイガニ多数(目視)、ニシキゴイ(目視)
・前日夕方から仕掛けていたカニかごを回収し、捕獲した生き物をバケツに移した。採取できた生き物:ミナミテナガエビ、モクズガニ
(3)三重川の水質判定
カワニナとイシマキガイが多く採取できたことから水質階級Ⅱ(ややきれいな水)に該当すると
判断した。
5 所 感
実施当日10:00の気温は31.7℃(長崎気象台)となり、水温も生ぬるい温かさであった。河川護岸壁には若干の木竹類が繁茂し、木陰を作っていたので過ごしやすかった。
当該河川での生き物調査は毎年実施しており、水質階級に変化は見られない。しかしながら、例年と比較して、水温が高く、さらに今回初めて外来種のニシキゴイが見られており、今後の河川環境の悪化が懸念される。
また、例年のことであるが、参加した小学生に生き物に詳しい子がおり、驚かされた。
調査に飽きだした終盤には、子どもたちに対して、水に浸かっても良いと公民館指導員の粋な計らいに感謝。なお、この指導員は、前日の準備のための草刈りの際にハチに腕を刺され痛い思いをされ大変であった。
今回の調査では気温と水温を計測する温度計を忘れてしまい反省。