2021夏休みチャレンジ子ども教室 自然体験教室

1 実施日時:令386()10001200

2 目  的:西彼杵郡時津町を流れる級河川時津川の生き物の生態、水質及び人
       と生き物の関わり方を学ぶ

3  者:17人
       時津町内小学生
46年生9人、大人(保護者等)2
          主催者3人(廣田 敬子館長・山口 修一・宮口 博文)
          講師1人 原田 穣  講師補助2人 小西 勝幸・蒔田明弘

4 集合場所:時津公民館 集会会議室(時津町元村郷)

5 講座の概要

(1)公民館内会議室に於いて 時津川の概要、生き物調査を行う際の注意事項の説明

・環境省・国土交通省編、(公社)日本水環境学会発行

 「川の生きものを調べよう-水生生物による水質判定-」

下敷きを配布し、時津川の水質の調査方法を説明

(2)時津川の生き物調査(前日夕方にカニかご2個を設置)
   ・網を使用した生き物調査の方法の説明。しかしながら、河川内では小魚は多く見ら
   れたが、カゲロウ類等の水棲昆虫は見られなかった。 

   ・実際に丸田橋下流側の川に入り、前日仕掛けていたカニかご№1を回収。ミナミ
   ナガエビ
2匹を採取。
  ・持参した網で生き物を採取。採取した生き物は透明の容器やバケツに入れて,
   種名を同定した。採取できた生き物:カワニナ、イシマキガイ、ヌマエビ類多数、
   オイカワ
(成魚・稚魚多数目視、捕獲)、ヨシノボリ類多数、クロベンケイガ(目視)
  ・丸田橋上流側に移動し、前日夕方から仕掛けていたカニかご№2を回収し、捕獲した生
   き物をバケツに移した。採取できた生き物:ミナミテナガエビ
5
 
 (3)時津川の水質判定等

  ・カワニナとイシマキガイが多く採取できたことから水質階級Ⅱ
(ややきれいな)に該当
   すると判断した。

  ・河川内には外来植物のウチワゼニクサやクレソン、ヤナギバスズムシソウなどが繁茂し
   ており、当該河川でも外来種が進出していることがわかった。なお、参加児童からは
   ミシシッピアカミミガメの目撃情報もあった。

  ・公民館前では、調査開始直後にカワセミが水面ぎりぎりを飛ぶのを目撃した。
  ・河川内では、シオカラトンボ、ウスバキトンボ、アオモンイトトンボを見ることができ
   た。事前調査の際に見られたベニトンボは見ることができなかった。

  ・南方系のベニトンボやクマゼミの北上の現状に絡めて、地球温暖化の現状や生き物たち
   への影響について話した。

6 所感
   実施当日1100の気温は33.7(長崎気象台)となり、水温も前日の三重川よりかなり高
  かった。河川内には草地があるだけで非常に暑く、調査場所の中間にある丸田橋下の日陰
  で一時休憩し、給水を行った。

   当該河川での調査は今回初めて実施したが、上流側で長崎大水害のような災害が起こら
  ないよう防災工事が実施されており、今後生物生息環境に悪影響が無いよう将来にわたっ
  て継続的な生物調査の実施が必要と感じた。

   また、前日の三重川の生き物調査と同様に、参加した小学生に生き物に詳しい生徒がお
  り驚かされた。

   今回の調査では気温と水温を計測する温度計を忘れてしまい反省。

ホーム
y.canata 2021.8.10
ウチワゼニクサ
ヤナギバスズムシソウ
川歩きの様子
子どもたちは、普段は入れない川の生き物に触れ大喜び‼ (画像は全てクリックで拡大)
 時津公民館主催の「2021夏休みチャレンジ子ども教室」は、動物飼育体験教室と絵手紙教室、俳句教室、自然体験教室があります。

 今回、当法人会員の原田 穣(地球温暖化防止活動推進員)が、「自然体験教室」の講師依頼を受け、地球温暖化防止活動推進員の小西 勝幸(当法人会員)と蒔田 明弘(地球温暖化防止活動推進員)を補助員として3人が参加しました。

 この自然体験教室は「時津町で一番大きな川である時津川を遡上しながら、生き物の観察をし、身近な自然を感じよう!」をキャッチコピーに、町内4~6年生を対象に参加者を募集して、令和3年8月6日((金)に実施しました。

 前日の8月5日(木)は、長崎市三重地区の公民館主催講座に原田 穣講師が参加し、時津川と同じような内容で実施しました。末尾のURLをクリックしてご覧ください。



 以下、原田 穣 講師の報告です。
8月5日(木)に実施した「三重川の生き物調べ」にリンク
時津公民館 集会会議室で、廣田館長のオリエンテーションと原田講師の講義。(画像はクリックで拡大)
時津公民館を出て、丸田橋下の遊水公園へ。(画像はクリックで拡大)